3日間逃走していた飼い猫が前肢の付け根(脇)にマダニをつけて帰ってきました。
周知のとおり、マダニは猫のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介します。その致死率は、50%とも60%とも言われています。
動物病院では、マダニ・ノミ駆除として数種の薬剤を準備しています。
「君子危きに近寄らず」の通り、まずはダニのいる環境に猫犬を連れて行かないことですが、今回のように逃走した場合や犬の散歩などには限界があります。
「飼い主、飼い犬飼い猫を危き(ダニ・ノミ)に近寄らせず」です。
ついでながら、以下は、主にヒトでSFTSに次いで問題となる「日本紅斑熱」についてのコピペです。
日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)
日本紅斑熱(Japanese spotted fever)は、紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica によって引き起こされるダニ媒介性の感染症。1984年に日本で初めて報告され、西日本を中心に発生が続いている。発熱・発疹・刺し口が三大症状で、治療が遅れると重症化することがある。
主な事実
• 病原体:Rickettsia japonica(紅斑熱群リケッチア)
• 感染経路:マダニ刺咬(ヒト-ヒト感染なし)
• 潜伏期間:2~8日
• 感染症法分類:四類感染症(全数報告対象)
• 主な流行期:春~秋(マダニ活動期) 
症状と経過
感染後数日で39℃前後の高熱、頭痛、倦怠感が現れ、続いて紅色の発疹が四肢・体幹・手掌・足底に広がる。刺し口には黒い痂皮(エスカー)が形成されることが多い。重症例では播種性血管内凝固(DIC)や多臓器不全を伴うことがあり、致死率は約1%とされる。
診断
臨床所見に加え、血液・痂皮からのPCR法による遺伝子検出、または血清学的抗体検査(間接蛍光抗体法など)で確定する。つつが虫病など他のリケッチア感染症との鑑別が重要である 。
治療
第一選択薬はテトラサイクリン系抗菌薬(ドキシサイクリンまたはミノサイクリン)。早期投与が予後を左右し、発症初期に治療を開始すれば多くは回復する。βラクタム系抗菌薬は無効。重症例では支持療法を併用する 。
予防と対策
承認ワクチンは存在せず、マダニ刺咬の防止が最も有効な予防策である。野山や草むらに入る際は長袖・長ズボンを着用し、DEETやイカリジンを含む忌避剤を使用する。帰宅後は速やかに入浴し、マダニの付着を確認することが推奨される



