最近、脂肪便を呈する犬の症例を見る機会がありました。膵外分泌不全が強く疑われる症例です。ChatGPT先生に「犬の膵外分泌不全の診断と治療」について質問してみました。以下がその応えです。
「膵外分泌不全(Exocrine Pancreatic Insufficiency:EPI)」は、膵臓が十分な消化酵素を分泌できなくなる疾患です。
以下では、犬・猫・人すべてに共通する基本構造を押さえつつ、特に獣医臨床(犬・猫)に焦点を当てて解説します。
🩺 膵外分泌不全(EPI)の概要
膵臓の外分泌部は、**リパーゼ(脂肪分解)・アミラーゼ(炭水化物分解)・トリプシン/キモトリプシン(タンパク質分解)**などの酵素を分泌します。
これが障害されると、食べても栄養を吸収できず、体重減少・脂肪便・多食・下痢が起こります。
🧪 診断
主な検査:
- 血中TLI(Trypsin-like Immunoreactivity)
- 犬:<2.5 µg/L でEPI確定
- 猫:<8 µg/L でEPI確定
→ 膵酵素産生の低下を最も反映します。
- 糞便性エラスターゼ1
- 便検査で膵酵素活性をみる非侵襲的検査(ヒトでは標準的)。糞便中脂肪滴やデンプン
- 糞便中脂肪滴やデンプン
- 光学顕微鏡で未消化成分を確認。
- 血中コバラミン(Vit B12)・葉酸
- EPIではコバラミン低下が多い(特に猫)。
💊 治療
① 消化酵素補充療法(中心治療)
膵酵素(リパーゼ、アミラーゼ、トリプシン)を補充します。
- 犬用市販製剤:
- パンクレアチン(Pancreatin)含有粉末/顆粒/錠剤
- 例:ビオザイム、パンクレアチン末、エクセラーゼPなど(動物用医薬品としても人薬代用としても使用)
- 投与方法:
- 食餌に混ぜて与える(加熱しない)
- 初期は1食あたり膵酵素粉末1/2〜1g/10kg体重程度から開始し調整。
- 粉末が最も吸収効率がよい。
② 栄養管理
- 高消化性で中等度脂肪量の食餌(療法食では「低脂肪・高消化性」タイプ)。
- 食事回数を**少量頻回(1日3〜4回)**にする。
- 必要に応じて脂溶性ビタミン(A, D, E, K)やB12補充。
③ 抗生物質療法
二次的に発生する小腸内細菌過剰増殖(SIBO)の抑制目的で短期使用されることがあります。
例:メトロニダゾールやチロシンなど。
④ コバラミン(ビタミンB12)補充
吸収障害により低下しやすいため、週1回皮下投与(250〜1000 µg)、または経口補給を行います。
🔁 経過と予後
- 治療を継続すれば多くの犬猫で体重・糞便状態が改善。
- ただし、治療は生涯継続が原則。
- 投薬中止や食事変更で再発する例も多い。
ご希望があれば、次のいずれかの補足もできます:
- 🔹 市販で入手しやすい酵素剤(動物用・人用)の具体名リスト
- 🔹 猫におけるEPIの治療の違い
- 🔹 コバラミン補充スケジュール例
どれを詳しく知りたいですか?(以上、ChatGPT先生の返答)
どうでしょうか?まだまだAIを100%信用するのは禁物ですが、今やのっけから馬鹿にするような代物ではありません。現時点では総じて8割が当たっているように感じています。そして進化のスピードも高速です。ペットの症状や考えられる疾患、原因や治療法、予後などについても先ずはAIを活用してみてください。「二・太郎どうぶつ病院」ではChatGPTのアプリ活用を推奨しています。